ありんこちゃんの愛とバレエ
その4〜準備
 取り敢えず、シューズでも見てみよっかなー。
煩悩が打ち勝って、専門店に行ってきました。
そしたらさ、バレエシューズとトゥシューズのコーナーがあったんです。呆然としちゃいました。

トウシューズとバレシューズの図

何これ?どういうこと?なんで、バレエ用の靴が2種類もありやがるのよ。
この違いは何?さっぱりわかんない。
やっぱり逃げよう。
そう決心して、私は踵を返してお店を後にしました。

 …逃げられませんでした。
だって、すげえ良い人なんですよ、このバレリーナ(つーか、男性もバレリーナなのか?ホントに)。
その日、母がチラシを握り締めて意気揚々と帰って来ました。母の報告によると、彼は約束を果たしてくれただけでなく、「初日はご一緒しましょうか」とまで言ってくれたらしいのです。良い人すぎると思いません?きっとこの人、勧誘とか捨て犬とか放っておけないタイプだと思う。
時間表を見ると、初心者ストレッチ、初級、中級、上級のクラスがありました。ありんこちゃんは、初心者だけど、ストレッチは家でやるとして、初級かなぁ。そして最後の用紙の一番下に、彼のフルネームとご自宅のお電話番号が書かれていました。
「お名前と電話番号を知っちゃった!」
嬉しくて仕方ありません。30を目前にして、まるで中学生のようなときめきようです。
ま。お店のコンピュータ見りゃ、住所から生年月日から勤め先から簡単に分かっちまうんだけどね。
それやったら犯罪ですから。

電話を掛けるありんこちゃんの図

で、指定された日の指定された時間にお電話しました。こんなに緊張したのは久し振りです。中学生の時、大好きだった先輩の家に電話を掛けた時以来だろうな。自分の声よりも心臓の音の方大きいのではないかと思われる程の動悸。
私がどうしようかと口籠っている間に、TYさんは、さくさくと体験レッスンに行く日を決めてしまわれました。
「やるなら早い方が良いですよ」と。
これは、さっさと連れてって、さっさと縁を切っちまえと、そういうことなんだろうな。
…鬱。

まず用意するものは、バレエシューズ、Tシャツ、スエット。
タイツとかレオタードとかその他身の回りのものや細々したものは徐々に揃えていけばいいとのこと。
そして、何も知らん私のために、バレエ・シューズを買ってきてくれるという。
重ね重ね良い人だ。バレエと関係なしに出会いたかったよ。
なんだかますますときめきます。
でも、向こうにすれば、年増のバレエ初心者なんて、うざいだけでしょう。
…鬱。

ところでありんこちゃん、Tシャツはともかく、スエットもジャージも持ってないですよ。
慌てて、ネットオークションでバレエ用のサウナパンツをお安く購入。
ついでに、レオタードもニットも巻きスカートも買っちまいましたが、これは誰にも内緒です。

レオタとニットと巻スカの図

来週にはTYさんに会えるという喜びと、恐らく全然ついていけないであろう恐怖と、入り交じって情緒不安定なありんこちゃんです。お互いの予定と合う日を確認しあって、選んだのは、初・中級のクラスなんです…。

ああ、でもあれだな、恋人よりも体が固かったら、ちょっと女として悲しいものがあるよね。
今んとこ、全く無駄な心配だけどさ。
…鬱。

がんばろう。
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